私にとってホタルとは、どこか儚げで、暖かく包んでくれる存在である。
光っては消えて、消えては光ってと点滅を繰り返すその様はまるで自然界のイルミネーション。さながら、夜空に舞う星たちを地上に下ろしたようである。
そんなホタルたちは綺麗な水辺にのみ生息し、人々に癒しと哀しさを提供する。
ホタルの旅路の変遷はおもうに、減少の一途を辿っているのではないか。
地球温暖化、大気汚染などの環境問題に見舞われ、彼らの多く存在した旅路はいつの間にか一本道になってしまったのではないか。
そんな彼らを目の当たりにするも、何もできない無力感を私は感じる。
そして川を下り、都市部に近づきホタルたちは現実を見せられる。
「生きること」を否定される現実を。
私がこのブログを「ホタルの旅路」としたのは、そんな様々なホタルたちに残された「道」を言葉で表したいと思ったからだ。
いろいろなホタルが築く桃源郷を皆さんに紹介する旅に出るとしよう。