ホタルの旅路とは

私にとってホタルとは、どこか儚げで、暖かく包んでくれる存在である。

光っては消えて、消えては光ってと点滅を繰り返すその様はまるで自然界のイルミネーション。さながら、夜空に舞う星たちを地上に下ろしたようである。

そんなホタルたちは綺麗な水辺にのみ生息し、人々に癒しと哀しさを提供する。

ホタルの旅路の変遷はおもうに、減少の一途を辿っているのではないか。

地球温暖化、大気汚染などの環境問題に見舞われ、彼らの多く存在した旅路はいつの間にか一本道になってしまったのではないか。

そんな彼らを目の当たりにするも、何もできない無力感を私は感じる。

そして川を下り、都市部に近づきホタルたちは現実を見せられる。

「生きること」を否定される現実を。

私がこのブログを「ホタルの旅路」としたのは、そんな様々なホタルたちに残された「道」を言葉で表したいと思ったからだ。

いろいろなホタルが築く桃源郷を皆さんに紹介する旅に出るとしよう。

私という人間

いきなりこのページに来た人は、間違いなく何のページであるかわからずに困惑するだろう。

このページの趣旨は私という人間について、例え話を交えて多角的に紹介するものである。

それでは、例え話とは何か。

例え話とは、私に言わせれば小説のようなものである。

私の感じたこと、見た景色、ものの匂いなどを出来るだけ言葉にして読者に届けたい。

1日の終わりに母親に読み聞かせてもらった絵本のような、食後に嗜むデザートワインのような、そんな存在でありたいと願う。

どうか怖がらないでほしい。そして見届けてほしい。

もし読んでくださる方がいて、そして共感してもらえるなら、執筆者としてのこの上ない喜びであるのだから。